地名を歩く

日本、特に埼玉県の地名等について書いています。

何故地名辞典を書くのか

こんにちは、さとしんです。私は普段はこのブログで色々な地名だとかを調べたり、見に行ったりして、その地名や場所について適当に書いているのだが、今回は少し主旨を変えて私が趣味で書いている地名辞典について述べようかと思う。

まず私の書いている地名辞典では、小字や通称地名は勿論各検地帳などに見える地名もできるだけ収録するものである。しかしながら、そのために旧大字、町村によって分類がなされているところが欠点ではあるが、できれば編入等によって現在はどの大字・町に当たるかを書きたい。また参考までに、一応どの様な感じになっているのか、2021年2月28日現在の辞典の一部分を貼り付けておく。

 

では本題、何故辞典を書くのか、について述べていくことにする。まず、読者も何となく予想はつくかもしれないが、まず私がただ単に小字とか小地名とか小名とかが好きであるというのは大きいであろう。しかし、それ以外にも大きな理由がある、それは土砂災害、洪水、液状化、陥没など様々な災害リスクがある日本のなかで、どのような災害リスクがあるのか参考にしてほしいのである。特に小地名には「ビャク」とか「蛇崩」とかあからさまな災害地名の他、「田」や「清水」、「川」など現在では洪水、液状化などのリスクをはかれるかもしれない要素などもある。私はこの辞典を通して、自分たちの住んでいる地域はかつてどの様な場所だったのかを予想する参考にして、災害対策などに役立てられたらと思っている。